VS. 山之内厳駿 “全方位型”

About
京都市立芸術大学大学院工芸科漆工専攻に在学しながら、マルチな才能を発揮するアーティスト、山之内厳駿(やまのうち げんしゅん)氏。
彼は、チェンバロやギターなどに漆を施したオリジナル楽器を制作する「楽器職人」であり、 自身が率いる楽団でその楽器を演奏する「音楽家」でもあります。
VS.はこの若き才能に注目しました。
本演奏会は文化装置「VS.」が提供する”SOUND EXPERIENCE”の第二弾として、来る12月5日、6日、7日の3日間にわたり開催される、国内外の学生を対象としたクリエイティブアワード「ISCA(INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD)2025(主催:一般社団法人ナレッジキャピタル)」と同時開催します。
「VS.」が誇る最高の音響空間で、若き才能が放つ音の輝きをぜひご体感ください。
Overview
本イベントは、山之内厳駿氏自作の漆塗り楽器を用いた楽団の演奏で構成される。
楽曲はすべて山之内氏による書き下ろし。楽団のプロデュースから演奏までを一貫して手がけ、ギタリストとして自らも参加する。
会場となる、新しい文化装置「VS.」のSTUDIO A中央には、漆塗り楽器によるオーケストラが配置され、観客がそれを円状に囲む。
オーケストラホールのように楽団と観客が直線的に向き合うのではなく、響きと身体、音楽とアーティストが円環の中で交わる感覚を体験できる全方位型の演奏会である。
ARTISTS
山之内 厳駿

木材の製剤から楽器を制作し、伝統技法である漆塗りを施す。
漆塗り楽器とシンセサイザー、環境音を融合させた独自の音楽世界を展開。
楽器制作・楽曲制作・演奏・映像監督・イベントプロデュースまで一貫して手がける。
受賞歴
2022年 京都市立芸術大学作品展平館賞受賞
2023年 第44回 国際瀧富士美術賞優秀賞受賞
2023年 京都市立芸術大学作品展市長賞受賞
主な活動歴
「分断できない僕らの痕跡について」主催 、漆塗り楽器の展示、演奏者として出演(南港サンセットホール)
蓮沼執太「unpeople-初演-」にて漆塗りのモノコードを提供し、坂本龍一の未発表音源を使った楽曲「Silentium」に使用(草月プラザ イサムノグチ石庭「天国」)
「構築の行方」個展・単独公演 (三菱UFJ銀行大阪ビル)
「Shuta Hasunuma “un-people + 14 people” 」 Sound Pairing Dinner 蓮沼執太氏にクラヴィコード提供(VAGUE KOBE)
「再構築」個展(梅田スカイビル テアトル梅田)
「坂本龍一|音を視る 時を聴く」After Party Shuta Hasunuma Presents ” HEAR HERE-GATHERING” クラヴィコードを展示 (東京都現代美術館)
「Live Synesthesia」(ロームシアター京都)山之内厳駿フィルとして演奏、出演
坂本龍ー sakamotocommon OSAKA “HEAR HERE -GATHERING2″ クラヴィコードを提供(VS.)
instagram
https://www.instagram.com/genshun_producer
Youtube
https://youtube.com/channel/UCZ-f0bwGCf_XhB5dq04NaDQ
他、出演者は以下の通り
綾田 日向子(クラシックギター)
大塚 翼(ギター)
小川 かおり(ヴァイオリン)
黒澤 雄太(マリンバ)
島田 蒼空(チェンバロ)
髙田 清花(朗読)
前川 大(ドラム)
三嶋 楽人(ベース)
Opening act
ジロウ(アコースティックギター・ボーカル)
らどな(ボーカル・クラヴィコード・チェンバロ)
かのん(フルート)
主な使用楽器
本ライブで使用する主な楽器は以下の通り。
漆16フィート・チェンバロ
本作は、通常のチェンバロより1オクターブ低い音域で構成されている。しかしチェンバロは倍音を多く含む楽器であるため、実際の聴感覚としてはそれほど低く感じられない。漆を施すことで音はより太く、広がりのある響きとなっている。演奏者から見て右側に設けられた二段階のカーブは、13世紀の絵画にのみ確認される形状であり、現存する通常のチェンバロには見られない造形である。張力を二枚の板に分散させるこの構造が、音響にどのような効果をもたらすのか、今後演奏を重ねながら検証していきたい。

(制作年:2025年、素材:木曽檜、ローズウッド、漆)
漆クラヴィコード
弱音楽器であるクラヴィコードに、箱内部で流線型に改良した共鳴板を組み込むことで、伸びのあるサウンドを実現している。

(制作年:2024年、素材:木曽檜、ローズウッド、色漆)
漆クラシックギター
サイドおよびバックにはローズウッドの単板を、指板にはエボニーを、表板には日本松を用いている。ギターは主に表板である響板の硬度によって音色が左右されるが、本作ではその響板に漆塗りを施している。制作からおよそ三年が経過した現在も反響の状態は良好で、スプリングリバーブがかかったような広がりのあるサウンドを保っている。

(制作年:2022年、素材:ローズウッド、日本松、メイプル、黒檀、漆)
漆マリンバ
1950年代のマリンバの資料をもとに制作した作品で、拭き漆を施したカリン材の音板と、漆塗りを施した竹製の共鳴管によって構成されている。アルミや真鍮製の共鳴管に比べると反響時間は短いが、シロフォンのような明瞭な響きを持ちながらも、マリンバ特有の低く広がりのある音色を奏でることができる。

(制作年:2023年、素材:カリン、クリ、ナラ、竹、漆)
Event Information
開催日 Date
2025年12月7日(日)
December 7(Sun)
開催時間 Time
開場 OPEN 15:00
開演 START 15:30
会場 Venue
VS. STUDIO A (グラングリーン大阪内)
530-0011
大阪府大阪市北区大深町6-86
グラングリーン大阪 うめきた公園 ノースパーク
VS. [ Google Map ]
Umekita North Park VS., 6-86 Green Osaka, Ohuka-machi 6-86, Kita-ku, Osaka 530-
0011, Japan
※本施設には専用の駐車場はございません。グラングリーン大阪北館地下3階駐車場および周辺駐車場をご利用ください。
入場料 Admission
無料(自由席・事前予約制)
Free Admission (Unreserved Seating・Reservation Required)
再入場可能 Re-entry allowed
※必ず、1名様につき1枚お申し込みください
※小学生以下は保護者同伴でご入場ください
※お席が必要な未就学児の方は人数分お申込みください
当日のご入場について
・申し込み後に届く完了メールをスタッフにご提示ください。(スクリーンショット・印刷可)
・当日、同会場内で同時開催しております「ISCA/INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD 2025(ナレッジキャピタル主催)」の入場も可能です。但し、一部のISCAのプログラム入場は事前予約制での開催を予定しており、詳しくは今後、ナレッジキャピタルのホームページ https://kc-i.jp/activity/award/isca/2025/ にて掲載予定です。
・開場までにご来場ください。事前予約をされている方からご入場いただきます。
・都合により開場、開演が遅れる場合がございます。あらかじめご了承ください。
・開場時間前にVS.に入場された場合は、入場開始のアナウンスがあるまで、館内にてお待ちください。
注意事項
・会場での飲食は禁止ですが、ペットボトルか水筒に入った「蓋つき飲料」のみお持ち込み可です。(カップ型の飲料は蓋がある場合も不可。)
・大きな荷物、傘、三脚などの会場内の持ち込みはご遠慮ください。受付にてスタッフにお預け下さい。
・館内では注意表示ならびにスタッフの指示に従ってください。
撮影について
・写真撮影(但しフラッシュ使用禁止)は可能ですが、動画撮影はお断りしております。
・事前承諾のない商業目的の撮影や取材はお断りしております。
・本イベントに関する記録および宣伝利用のため、展示会開催中や入場列などの会場の様子を撮影させていただくことがございます。
撮影・収集した動画・画像素材は、VS.(及びVS.が許諾する第三者を含む)の広報・広告等で利用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
Entry
関連イベント情報 Featured Events

ISCA(INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD)は、世界の学生が若い感性で挑む映像とデジタルコンテンツのコンペティションです。国やジャンルを越えた彩り豊かな作品が、未来へ向けて新たな価値観を交差させる、若手アーティストの発掘、育成の場として進化し続けてきました。受賞発表や作品の鑑賞・体験に加え、「クリエイティブ」をテーマに、音楽・食・ワークショップなど、多彩なプログラムを「VS.」からお届けします。
主催:一般社団法人ナレッジキャピタル
ISCA(INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD) is a global competition for film and digital content, challenging students worldwide with their fresh perspectives. Diverse works transcending national borders and genres intersect, forging new values for the future. ISCA has continuously evolved into a platform for discovering and nurturing young artists. In addition to the award presentation ceremony, experiencing the award-winning works, we will present a variety of programs including music, food, and workshops at “VS.” under the theme of “Creativity”.
Organized by Knowledge Capital Association

「RAW, REAL, RHYTHM」をテーマに、オーディオビジュアル、ライブ、DJが交錯する特別な「祭」。観るだけでなく「自分も表現したい」と思える体験を届け、子どもの頃のワクワクや創造の衝動を呼び覚まします。 第一線のアーティストによるステージに加え、創作の背景やプロセスに触れられるワークショップやトークセッションを実施。さらに観客が感動や応援の気持ちを直接アーティストに届けられる「Cheer for Artists Program」を導入し、アーティストと観客が共に文化を育てる新しい形の音楽フェスティバルです。
Under the theme “RAW, REAL, RHYTHM,” Nippachi Festival is a unique celebration where audiovisual art, live performances, and DJ sets intersect. More than just watching, it delivers an experience that sparks the desire to express yourself, awakening the sense of wonder and creative impulse you once felt as a child.In addition to performances by leading artists, the festival offers workshops and talk sessions that reveal the background and creative process behind the works. It also introduces the Cheer for Artists Program, allowing audiences to turn their emotions of inspiration and support into direct contributions to the performers. This is a new kind of music festival where artists and audiences grow culture together.
Read More