Voices

11月21日[2025]

Cafe LOHE - Kie Mori

VS.の地上階にあるカフェ「LOHE(ローエ)」。オープン以来、とかくメディアを賑わせるのが「一杯1万円のコーヒー」だ。「ちょっとお茶でも」という従来型の喫茶店とは一線を画し、新しいコーヒーの楽しみ方を世界に発信するそのスタンスは、VS.の担う文化発信機能ときわめて親和性が高い。店の立ち上げから毎日の味の調整まで主体的に手がける、バリスタの森 貴恵氏にお話を伺いながら、「1万円」の背景をひもとく。

Other VOICES

キーワードは「ミックスカルチャー」。台湾のリアルを伝える「We TAIWAN」プロジェクト – LIN Kun-Yingのアイキャッチ画像

11月7日[2025]

WeTAIWAN - LIN Kun-Ying

2025年8月2日~20日、台湾の最新の文化や芸術、テクノロジーなどをさまざまな角度から発信するプロジェクト「We TAIWAN」が、大阪を舞台に繰り広げられた。ここVS.では「台湾スペクトル」と題し、台湾の自然や歴史、文化、現代アートなどを、「色彩」を切り口としたエキシビジョンで展開した。キュレーションを手がけるのは、アートユニット「Luxuary Logico」などで活躍するアーティスト・クリエイティブディレクターのLIN Kun-Ying(林昆穎)氏。彼が本プロジェクトで目指したもの、そして台湾アート事情の現在を聞いた。

混沌の時代に新しいイノベーションを生み出す。安藤忠雄氏の「青春」にたぎる覚悟とパワー – 建築家 安藤忠雄のアイキャッチ画像

6月12日[2025]

Tadao Ando

うめきたの開発に20年以上前から携わり、VS.の設計監修も手掛けた安藤忠雄が、2025年春~夏、満を持してここで自身の作品展を開催する。「自然との対話」をテーマに国内外で活躍する希代の建築家が、生まれたばかりの緑の空間から発信するものとは? 折しも半世紀ぶりの万博に沸く大阪で、安藤の視線はこれから先の未来を向いていた。

目指すのは「曇りなき正確な音」。坂本龍一氏の理想を受け継ぐ – 佐藤博康のアイキャッチ画像

3月7日[2025]

Sato Hiroyasu

VS.を特徴づける大きな要素の一つが、大空間と一体となったサウンドシステムだ。スピーカーの選定からシステムづくりまで担ったのは、音響機器の輸入・販売および製造・販売を手がけるイースタン・サウンドファクトリー代表、佐藤博康氏。2007年以降、故・坂本龍一氏とタッグを組んだ仕事で多方面から評価された氏が、VS.の音響デザインで目標としたのは、坂本氏から受け継いだ一つの理想形だった。

企業展における「キュレーション」の役割とは。企業チームに明確な当事者意識を獲得させたキュレーター・丹原健翔のアプローチのアイキャッチ画像

2月17日[2025]

Kensho Tambara
vs.
Toshihiro Okitsu

2025年の幕開けを飾るエキシビションは、日本を代表する大手総合建設会社、竹中工務店による「たてものめがね・まちめがね展」。目指したのは「建築やまちづくりの魅力を広く発信し、次世代の建築人材を育てる」展示会だった。VS.からは、アーティスト/キュレーターとして国内外で活動する丹原健翔氏を任命し大阪本店設計部の興津俊宏リーダー率いる竹中工務店若手チームとともにプロジェクトを推進した。精鋭チームが「今までにない企業展」に取り組んだ軌跡を聞く。

建築空間に共鳴する音響と映像。いよいよスタートしたVS.のオープニングを飾るアーティスト・真鍋大度の挑戦のアイキャッチ画像

9月26日[2024]

Daito Manabe

2024年9月6日、まったく新しい文化装置「VS.」が産声を上げた。オープニングを飾るのが、アーティスト・真鍋大度氏によるエキシビション「Continuum Resonance:連続する共鳴」だ。真鍋大度とは誰なのか、またVS.を通して彼は何を目指すのか、そのオープン初日に問いかけてみた。

山村 健一郎代表vs.プロデューサー野村卓也対談のアイキャッチ画像

7月23日[2024]

Takuya Nomura
vs.
Kenichiro Yamamura

西日本最大のターミナルであるJR大阪駅の目の前に、この秋先行まちびらきを迎える「グラングリーン大阪」。その広大な都市公園の中心部に位置する新しい文化装置、「VS.(ヴイエス)」とは? この場所に関わる人々の思いを語り合うことで、VS.の存在意義、社会的機能、将来的に目指すものを解きほぐしていきたい。