会期
2025.8.30(Sat) – 2025.9.27(Sat)
チケット料金(税込)
※()=当日窓口販売の料金
一般:2,200円(2,500円)
18歳以下:1,100円(1,100円※同額)
※2026年3月31日までに19歳になる方も対象
大学生/専門学校生:1,800円(2,000円)
障がい者割引:1,100円 ※同伴者1名まで同額
未就学児:無料 ※予約不要
詳しくはコチラ
会場
VS.
(グラングリーン大阪内)
開館時間
10:00 - 20:00
※最終入場時間 19:30
※会期中のイベント予定に応じて開館時間が変わることがあります。
主催
株式会社キャブ
VS.共同事業体
協賛
株式会社デジタルガレージ
株式会社カカクコム
株式会社ニューバランス ジャパン
株式会社メディコム・トイ
エイベックス・エンタテインメント株式会社
協力
大阪府
バシェ協会
京都市立芸術大学
GEIDAI FACTORY LAB
一般社団法人ナレッジキャピタル
ヤマハ株式会社
ソニー株式会社
株式会社ジーベックス
後援
FM COCOLO
1970年、坂本龍一は大阪で何を見たのか。
坂本龍一と大阪、知られざる接点がここに。
坂本龍一、大阪で初の大規模企画展開催
About
1970年、大阪万博と坂本龍一
1970年、18歳の坂本龍一は、「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた大阪万博で、多彩な音楽やアートに触れました。各パビリオンで流れる音楽の多くは、無調による前衛的な電子音楽でした。坂本が敬愛する武満徹の《クロッシング》《四季》や、小学生の頃から影響を受けた高橋悠治の《慧眼》、湯浅譲二の《スペース・プロジェクションのための音楽》、西ドイツ館ではカールハインツ・シュトックハウゼンが球形ホールで《Spiral》の連日公演を行っていました。また、「ペプシ館」では中谷芙二子による霧の彫刻、クセナキスが「鉄鋼館」のために《Hibiki Hana Ma(響き・花・間)》を制作し、同じ会場にはフランソワ・バシェの音響彫刻が展示されていました。 これらの体験は、後の坂本の創作活動に深い影響を与えることになります。当時、注目を集め始めていたシンセサイザー電子音楽の世界も、坂本にとって大きな刺激となりました。坂本は2016年以降、1970年の大阪万博で展示されたバシェの音響彫刻を演奏・録音する機会を得て、その音を自身の作品に取り入れています。それらの試みは2017年のアルバム《async》に結実し、最晩年に制作した劇場作品《TIME》にも活かされました。
2025年、大阪万博と「sakamotocommon」
2025年、再び大阪で万博が開催されるこの年に、若き日の坂本が受けた刺激を、坂本が遺したものを共有化する試みとして始動した「sakamotocommon」を通じて次世代のクリエイターたちへ届けられないだろうか。その思いを込め、大阪・梅田に新しく誕生した空間「VS.(ヴイエス)」から発信します。本プロジェクトでは、1970年の大阪万博のために制作されたバシェの音響彫刻を展示するほか、東京藝術大学のバシェ修復プロジェクトチームが坂本のために制作した新たな音響彫刻も紹介します。また、坂本の演奏データをもとに、彼が愛用したグランドピアノで再生するプログラムも展開します。
展示内容
- 坂本龍一 + 高谷史郎《LIFEーfluid, invisible, inaudible...》
- Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2025 - D
- バシェの音響彫刻
- 坂本龍一 on async
- 坂本龍一 + Zakkubalan《async–volume》
- 坂本龍一 + アピチャッポン・ウィーラセタクン《async–first light》
- アピチャッポン・ウィーラセタクン《Durmiente》
- 坂本龍一『Ryuichi Sakamoto: Playing the Baschet』,『12』 360 Reality Audio
- 坂本龍一アーカイブ: 1970 -
- Sakamoto Library – Extension | 坂本図書 分室
バシェの音響彫刻

1970年の大阪万博のために制作されたバシェの音響彫刻と、東京藝術大学のバシェ修復プロジェクトチームとマルティ・ルイツによって坂本のために制作した新たな音響彫刻を展示
Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2025 - D

坂本龍一の過去の演奏データをもとに、坂本が長年愛用したグランドピアノで再生するプログラム。
Ryuichi Sakamoto + Shiro Takatani, LIFE—fluid, invisible, inaudible...

Ryuichi Sakamoto + Zakkubalan, async–volume

Ryuichi Sakamoto + Apichatpong Weerasethakul, async–first light
Apichatpong Weerasethakul, Durmiente

坂本図書 分室 / Sakamoto Library - extension

「坂本図書」とは、坂本龍一が自身の本を多くの人と共有し、同時に「あるひとの心を動かした『本』」という文化資本を分かち合う事業です。2017年より坂本自らが実現に向けて動き始め、2023年9月に、都内某所にて坂本龍一の所蔵の本を読むことができる図書空間「坂本図書」を始めました。小さなスペースのため、完全予約制で、場所は非公開で運営しています。その分室がVSに登場。坂本の読書空間が再現されるほか、「坂本図書」で所蔵している書籍と同タイトルの古書、オリジナルグッズの販売も。
Ticket
■チケット販売開始
8月1日(金)午前10:00~
■事前オンライン予約制
※日時指定枠に空きがある場合は、当日窓口にてチケットをご購入いただけます。
■チケット料金(税込)※()=当日窓口販売の料金
・一般:2,200円(2,500円)
・18歳以下:1,100円(1,100円※同額)※2026年3月31日までに19歳になる方も対象
・大学生/専門学校生:1,800円(2,000円)
・障がい者割引:1,100円 ※同伴者1名まで同額
・未就学児:無料 ※予約不要
※特別料金を適用される方は各種証明書をお持ちください(18歳以下:年齢を証明できるもの、大学生専門学校生:学生証、障がい者割引:障がい者手帳)
※購入後の変更、キャンセル、払い戻しは不可となっております。
8月1日(金)午前10:00~



「sakamotocommon」(サカモトコモン)とは、坂本龍一が遺したものを共有化する試みです。坂本龍一の知的・物質的遺産のコモン化を目指し、未来のクリエイターのために利活用することを目指します。坂本龍一は、完成した作品よりも、「プロセスが面白い」と常に語っていました。であればこそ、遺されたものは美術館や博物館の奥深くに「収蔵」されるべきものではなく、坂本自身が死してもなお、新たに耕され、更新されていくべきもの、「プロセス」はいつまでも続いていくものだと考えます。「sakamotocommon」は、その「プロセス」を含めみなさんに開放していくことを試みます。

坂本龍一
www.sitesakamoto.com
8月2日-8月20日[2025]
「台湾スペクトル」は、私たちが台湾という島で感じた山や海のうごめきを、色彩として表現しています。これは地理・歴史・文化・現代アートを巡る感覚の旅路であり、進化する台湾のビジュアルアートを通じて、文化の融合や創造と再生の縮図を映し出しています。
“Taiwan Spectrum” is a sensory journey through geography, history, culture, and contemporary art. Through the evolution of Taiwanese visual art, the exhibition reflects a vivid microcosm of cultural fusion, creativity, and renewal. Spanning visuals, craft, and sound, the exhibition is composed of three interconnected spaces. Each space reflects a cultural phenomenon. In the interplay of sound, color, and light, viewers witness the island’s ever-evolving cultural vitality and creative force. Through their work, artists inherit history and embrace the present, seeking the colors of Taiwan within an ever-shifting environment. Their creations reflect the resilience and regenerative power of culture.

